2007年11月29日木曜日

おばあちゃん

私の家では昔から、父方の祖母は、「おばあちゃん」、母方の祖母は「ばあちゃん」と、呼ばれてます。

おばあちゃんは鹿児島の実家と同じ敷地内に住んでいます。


この「おばあちゃん」父の母とだけあって、とってもハイカラです。


まず、鹿児島人とだけあって、お酒も結構いけます。

私達の結婚式のときのいい飲みっぷりに義母は、びっくりしてました。


気持ちがとっても若くて、55歳も年齢の違う私と話していても、とっても話が合って面白い。

特に海外に行った話は、話を聞いてて飽きることはない。

おばあちゃんが、初めて海外旅行に行ったのは、昭和45年。おじいちゃんと一緒にツアーに参加して、ヨーロッパに行ったそうだ。

当時、海外旅行に行くことがまだ珍しい時代で、九州からの参加者は2組だけで、全国から募集をして、前日、海外旅行に行くためのマナー教室をホテルオークラでにわざわざ1泊して行われたらしい。

今、そんなツアーを企画したら絶対に人は集まらないだろう

ちなみに、そのマナー教室の内容って、水洗トイレの使い方とかだったらしい。時代がうかがえる。


その後、おじちゃんが突然亡くなって、しばらく何も手につかなかったおばあちゃんを立ち直らせてくれたのも、きっと海外旅行だったんだと思う。

そして、おばあちゃんのお姉さんや私の両親などと旅行をし、今まで20カ国以上を旅した。南米以外の大陸は制覇したらしい。


ここまできたら、是非南米大陸にも行って頂きたい


そして、何より読書が大好き。

ジャンルを問わず、面白い本があったら何でも興味を持って読む。

昔、私が「さくらももこ」が面白いと薦めたら、おばあちゃんもすっかりはまってしまっていた。

ここにも若さの秘訣があると思う。


今回、息子を連れて帰ったら、おばあちゃんの子育て中の話を聞くことが出来た。

「昔ね~、子供に添い寝をしながらお乳をあげてたら眠たくて気持ち良くってね~。丁度、コックリきてたら、おじいちゃんに「おいっ、もう子供は寝てるだろう!!早くこっち片付けろよ!!」って言われるから、「まだ寝てないよ~」って言いながら、子供のお尻をつねってわざと泣かせたりしたんだよね~」

おばあちゃん…赤ちゃんかわいそう…


息子は、おばあちゃんが大好きなようで、おばあちゃんが話しかけてくれると愛想良くニコニコしてました。



                  おばあちゃんと雑談中

息子に会って、

「この子の成人した姿が見たいねぇ~」

と言っていた87歳のおばあちゃん。



息子の成人のお祝いには是非、乾杯の音頭をお願いします

2007年11月18日日曜日

紅葉

義母と母と息子と鹿児島見物に出かけた。

わが家のJTBの母の鹿児島の観光案内には、霧島の自然を楽しむコースと、薩摩半島(地図の左側の半島)の指宿(いぶすき)で砂蒸し風呂に入って知覧(ちらん)の武家屋敷と特攻記念館に行くコースと、桜島1周コースがたいがいプランに組まれている。

霧島には義母と私と息子で宿泊する予定があったので、1日目は義母と母で指宿コースを観光した。

砂蒸し風呂とは、温泉大国鹿児島ならではの、海岸の砂が45度くらいになっていて、浴衣を着たまま砂の上に寝そべり、上からも砂をかけてもらい、そのまま波の音を聞きながら待つこと10分。


上がってみると体はポカポカで汗がびっしょり。なんともいえない爽快感に包まれます。


知覧の特攻記念館は、この知覧という土地から、戦時中若い青年が沖縄に向けて特攻隊として飛び立った場所で、飛び立つ前に両親に宛てた最後の手紙などが展示してある

祖母曰くハンカチ3枚は持って行かなければならない位切ない施設です

武家屋敷は、母は何度も行ってるみたいだけど、私は行ったことがないのでコメントは控えます。


2日目は息子と私も参加して桜島コースを回った。

鹿児島市内からフェリーで15分

桜島の大噴火の時に埋もれてしまった鳥居や桜島を正面から綺麗に見れて、鹿児島市内も一望できる展望台など何度行っても気持ちのいい場所です


3日目は義母と息子と霧島へ

丁度紅葉が綺麗でいい見ごろでした



食事や掃除の心配をせずに、ホテルで温泉につかり、あかすりをしてもらい、ちょっと観光に行っては部屋でダラダラと過ごし、なんとも言えない極楽気分でした。


義母がかねてからやりたいと言っていた陶芸に挑戦。

その間、息子は手形足型を取ってもらいました


鹿児島を堪能して帰っていった母を空港で見送り、息子と車で家路に向かう途中、今までおとなしく私達の観光に振り回されていた息子が、義母がいなくなった途端、

息子の反撃が始まった

車の中ならいつまででも寝てるはずが、いくら動いても泣き止まず嗚咽をしながら大泣きしている。

高速の非常停止位置に停まって母乳を与えしばらく遊んでご機嫌が良くなったところでいざ出発!!

3分後

状況はさっきと変わらず‥

車中は息子の鳴き声で何も聞こえない

私は何故か息子に謝りながら運転し、切ないドライブになった

2007年11月14日水曜日

じぃじぃー

息子が生まれて初めて帰省しました。

今回は、仕事で来れない旦那を置いて、義母と息子と三人で飛行機に揺られること1時間45分。
鹿児島空港に着いた途端、南国独特の臭いと空気に包まれ

「久しぶり~」

と酔いしれて浮かれていた私の服に息子は空港でしっかりウンチを飛ばしてくれ、

「おいおい、実家に帰ってきたからって手抜きせずにしっかり俺の面倒見ろよ!!」


と、すっかり浮き足立っていた私に忠告をし、現実に戻してくれました


今回は義母が5日、私は2週間滞在する予定。


まずは、義母にあちこちと観光してもらって、鹿児島の良さをたくさん知って帰ってもらおうと、「わが家のJTB」の母に観光を任せ、あちこち連れて行ってもらうことに。

空港から車に揺られること40分。

まずは実家に着いて驚いたこと

今まで父の趣味のパソコンの荷物でごった返してたリビングが、やっと本来の役目をようやく果たせるように綺麗に片付けられ

「ここがリビングです。ゆっくりしててくださいね」

と、お客さんを通せるスペースになっていた

今までは、どんなに母が家中を綺麗にか片付けてお客さんを迎えてもリビングに入った途端、生活の臭いがぷ~んと漂っていた、がらくた部屋(父だけにとっては大切なもの部屋)が「美しい部屋」に載ってそうなこじゃれた部屋になっていた。

母の努力が伺える。ご苦労様でした。


さて、私は4人姉妹なので、母はもちろん、父も、とっても子供好きで、成人してそれぞれ 独立した娘達にべたべたとしてくるように、息子にも同じようにしてくるのかと思いきや、ちゃっちゃと、少しあやして、すぐに自分の趣味に戻っていってしまいました。


そういえば、母が外出中、まだ赤ちゃんだった妹がウンチをして泣き叫んでいたら、真冬に冷水のシャワーをかけてお尻を洗っていたという話を聞いたことがあった

私の旦那って父に比べたら100倍育児に参加してくれるいい旦那なんだと再認識した



しばらくして、私と義母は荷物を整理で追われていて、母は食事の準備をしていたので、私は父に息子の面倒を見てもらえるよう頼んだ。

「きっと5分ももたないだろうなぁ」


と、心の中で思いながら、急いで荷物を片付けていた。


きゃははは~


私は耳を疑った

息子が大笑いしていた

駆けつけてみると、父が息子をあやしていた。やり方は私達となんら変わらないのに、息子は大爆笑していた






父もおやじギャグをどれだけ飛ばしても「はいはい。」と、皆に軽くあしらわれていたここ数年。


久しぶりにとった大爆笑を心から喜んでいる様子

「よかったねお父さん」

私は、父の久しぶりの功績を称えた








以来、父が話しかけると喜ぶ息子

何が息子のツボにはまったのだろう‥

息子にだけ通じる父のギャグ‥

2007年11月1日木曜日

子供を持って思うこと

先日、友人と電話で話してて思い出したことがあった。

私がニュージーランドにワーホリで行ってた時にお世話になっていた方に、子供についての気持ちを聞いたことがあった。

というのも、当時、私には甥っ子が3人いて、その3人が可愛くて仕方なく、何でもしてあげたい気持ちでいっぱいだった。
よく、コンビニで
「れいちゃん、一生のお願い!!これ買って~」
とせがまれ、箱入りのお菓子をいくつ買ったことか…

甥っ子に貢いだお金は10万は軽くいってるはず

領収書残しておけば良かった


そんな話をしたら、子供を持ってる親は決まって自分の子はその100倍かわいいよ~なんて言うので、甥っ子に対する気持とどうな風に違うのか聞いてみた。

その人の答えは

「異性を好きになって、最初の頃って、胸が踊って、キュンってときめくでしょ?それが、時間と共に消えていくけど。でも、子供に対しては、その、キュンがずーーっと続く感じ」

と、言ってました。

確かに、甥っ子に対しては、いい時はいいけど、機嫌が悪くなったら「はいっ、お母さん」
居てくれたら面白いけど、胸キュンがずーーっと続くことはなかった

でも、自分の子って続いてるんですよね~
毎日、泣いても笑っても
「かわい~~~~」
って、ずーーーっと胸がキュンってしてます。


そして、

風邪を引いて鼻が詰まってる時には鼻水を吸ってあげられるし、ウンチをひっかけられても笑っていられる。

これは、いくら好きで一緒になった旦那でも、とてもじゃないけどしてあげられない(きっと旦那もしてくれない)


夜、咳がひどくて苦しそうなときは可愛そうで涙が出てしまい、喉にたんが詰まってぜーぜー息をしてる時は、喉に詰まって呼吸が止まってないか心配で何度も起きて息をしてるか確認し、苦しいことを出来ることなら代わってあげたいと心から思う。

神田うののお母さんは、「うのが生まれて来てから、今まで自分が欲しいと思ってたものは全て必要じゃなくなった」と言ったらしい。

確かに、今まで大好きだったお酒もタバコも飲み会もカラオケも旅行も、息子ができてからはいらなくなった。私の生活からなくなることが苦痛ではなくなった。

そして、私と旦那を「夫婦」から「家族」にしてくれた

子供1人でここまで自分が変われるとは思わなかった。

自分と旦那の親にも感謝でいっぱいになる。

すごい力を持った不思議な天使ちゃんが舞い降りた