事の発端は、さかのぼる事3月の中旬、旦那の背中にあるホクロを私が発見した。今までなかった場所にいきなり1センチくらいの大きさの真っ黒く浮き上がったホクロができてて、その周りが赤く内出血してるような感じになっていた。
たまたま私たちの結婚式で来ていた姉に話したら、
「いきなり出来るホクロは危ないんだよー」
と言われ、すぐに近くの病院に行った。
(ここの先生がまたすごくいい先生なんだよね。話がすごく長いんだけど…)
旦那の背中を診察した先生が、
「次の休みはいつだ?いい先生がいるから紹介状を書くからすぐに大きい病院で検査をしなさい」
と言ってきた。
うちの旦那はシフトで働いているので次の休みはシフトを見ないと分からない。職場も休憩時間で誰もいなかったので、車で往復40分の道のりを旦那はシフトを取りに帰った。
「これから子供が産まれるのに、いきなりそんなっ。先生、何とかしてください!!」
と言いたくなるような雰囲気だった。
とりあえず、一番近い休みに鴨川にある某大病院に行くことが決まった。
鴨川の大病院
当日、先生の空いてる時間で診察をしてもらうことになっていた私たちは、大人気のその先生に空き時間などなく3時間ほど待たされての診察になった。
研修生を引き連れて診察する先生を、どんな大先生かと想像してた私は、実際に会ってみて、気さくで温厚な先生に親しみを勝手に感じた。
紹介状に目を通し、旦那のホクロを診察した先生は、小さな顕微鏡のようなものを取り出して、私にも見せてくれた。
「あ~、これは大丈夫。99%良性だよ。これねぇ、よく癌と間違えるんだよねぇ。肉眼だと癌と同じ形してるからさぁ。まぁ、念のため取っておきましょう。これねぇ、癌だったら余命3ヶ月だったよ。よかったねぇ」
ホーーーーーッとした
さすが鴨川のブラックジャック様。ありがとうございます
と拝みたくなるくらいだった。待ち時間の3時間なんて忘れちゃう!!
人生で初めての手術の当日、旦那はなぜか気合が入っていた。
「あの白いシャツどこいったっけ!?」
と、クリーニングから返ってきた白いシャツ(私の両親に挨拶に行くときなどに活躍したお気に入りの一枚)を取り出しビシッと決めていた。
「あのぉ~、そんなに着飾ってどこに行かれるんですか?」
ジーパン姿で出かけようとしている私とは全然つりあわなかった。
「一応さっ、手術だしちゃんとしてかないとね」
「でもさぁ、先生15分くらいで終わるっていってたよねぇ?」
私の声は旦那には届かなかった…
案の定、手術と言っても診察室のベットの上で行われた。
私もせっかくなので同席させていただいた。
麻酔をかける直前、旦那は先生に
「手術って結構痛みますか??」
と聞いていた。
「えっ?!いまさら??あのねぇ、例えどんだけ痛いとしても、あなたはもうまな板の上の鯉だってば。」
と私は喉まで出かかった。
「7歳以上なら受けられる手術だから大丈夫じゃないかな?」
ブラックジャックは優しく答えた。
ホッとした旦那は身を預けた。
ブラックジャックは、研修生に説明しながら旦那の背中のホクロの周りの肉2センチ四方をサクサク切り取って見事な手つきでスイスイと縫っていった。
私にも出来るんじゃないかな?と思わせるくらいあっという間に簡単に終わらせた。
鴨川にブラックジャックがいる限り、どんな皮膚病になっても怖くないね。とブラックジャックのすごさを語りながら私たち夫婦は館山へと帰っていった。
そして、2週間後、抜糸のため再度ブラックジャックのもとへ訪れ、検査の結果、やっぱり良性だった。
こうして旦那の大手術は無事成功に終わった。
痛みにかなり弱い旦那にしては、かなりの挑戦だった。お疲れ様でした。
まるでホテルにいるよな病院からの景色
1 件のコメント:
それにしてもよかったね。手術台成功で。これでまた、鯛のお頭を冷蔵庫にど~んと入れておかなきゃ。それにしても、館山のブラックジャック。なかなかだね。よかったよかった。なんてったって新婚6ヶ月ですでに、未亡人はちょっとついてなさすぎだもんね。(これマー君には内緒ね。)
とりあえず、おめでとう。
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